投資の正解は効率だけではない
新NISAが始まり、投資の世界は大きな転換期を迎えました。SNSやネットの記事を見れば、WealthNavi(ウェルスナビ)は手数料が高いから、早く解約して新NISAへ全額移行すべきだという意見が主流です。
確かに、コスト面だけを見ればその通りかもしれません。しかし、私は現在、毎月200,000円ずつ新NISAへの移行を進めつつも、WealthNaviに1,000,000円以上の資産をあえて残すハイブリッド戦略をとっています。
なぜ、最短ルートである一括移行を選ばないのか。そこには、40代個人事業主として生きる私が辿り着いた、効率だけでは語れない生存戦略があるからです。今回は、私がWealthNaviをあえて卒業しない3つの理由を深掘りします。
理由1. 1,000万円という本体が生み出す心理的余裕
私がWealthNaviに一定の資産を残し続ける最大の理由は、1,000,000円という資産のコア(核)を維持することの心理的メリットです。
現在、私のWealthNavi口座は、長年の運用によって5,000,000円以上の運用益(+93%超。2026/2/25現在)を抱えています。この含み益のクッションがある状態で、毎月200,000円分を売却して新NISAへ移すという行為は、私にとって身を削る作業ではありません。

理想としているのは、1,000万円という本体が生み出した利益分を、新NISAという非課税の器へ移し替えていくイメージです。
もし今、WealthNaviを全額解約してしまえば、この盤石な含み益のグラフは一旦リセットされます。40代の個人事業主にとって、画面上に表示される1,000万円超という数字は、単なる記号以上の価値があります。それは何かあっても、この資産が守ってくれるというセルフイメージの源泉であり、本業にフルスイングするための土台なのです。資産を最大化するステージから、有利な場所へ最適化するステージへ。この移行期を、心の余裕を持ったまま進めたいと考えています。
理由2. 全自動というコストに払っているのは、本業に集中するための安心料
WealthNaviの手数料(年率1%程度)が高いというのは、投資の世界では一般常識です。私自身、そのコストを理解しているからこそ、一部をNISAへ移行するという決断をしています。しかし、それでもなお、残った資産に対して手数料を払い続ける価値を感じています。
その価値とは、精神的ダメージの回避です。
新NISAでの運用は、基本的に自分の選択が結果に直結します。どの銘柄をいつ買うか。暴落が起きたとき、その責任はすべて自分にあります。一方、WealthNaviは全自動です。私が選択に関与していないからこそ、万が一市場が荒れて資産が目減りしたとしても、ロボアドバイザーがリバランスしてくれている最中だと、どこか客観的に構えることができます。
個人事業主にとって、最も重要なリソースは時間と集中力です。投資の判断に迷い、相場に一喜一憂して本業の手が止まってしまうことこそが、最大の損失(コスト)だと考えています。手数料を払うことで、資産運用のストレスをプロのシステムに外注している。そう捉えると、この1%は決して高くはない経営上の安心料なのです。

理由3. 移行スピードをあえて遅くして変化を観察する
現在、私はあえて毎月一定額ずつの移行というゆっくりとしたペースを守っています。一括で移せば非課税メリットを最大化できる可能性はありますが、私は変化を観察する余白を大切にしたいのです。
今後、NISAへの移行が進み、WealthNaviの残高が1,000,000円を切る日が来るかもしれません。その時、自分の心境にどのような変化が起きるのか。1,000万円の大台を割り込んだ時に、やっぱり寂しいと感じるのか、あるいはNISAが育ったからもう大丈夫だと確信するのか。
自分の感情の動きを丁寧に観察しながら、必要であれば移行のスピードを柔軟に変えていく。この自分でコントロールできている感覚こそが、投資を長く続ける秘訣だと信じています。効率という定規だけで測るのではなく、自分の納得感という定規を大切にしたい。それが、40代から準富裕層を目指す私のスタイルです。
まとめ:準富裕層(5,000万円)への道は納得感が支える
投資に唯一無二の正解はありません。ある人にとっての正解が、私にとっても正解とは限らないのです。
今の私には、WealthNaviという守りと、新NISAという攻めを併用するこのバランスが、今のところ最も心地よく、かつ安定しています。準富裕層(資産5,000万円)への道のりは、短距離走ではなくマラソンです。途中で息切れして足を止めてしまうくらいなら、少しの手数料を払ってでも、自分が最もリラックスして走り続けられるスタイルを選ぶべきではないでしょうか。
効率を追い求めすぎて疲れてしまったときは、一度立ち止まって自分の心が一番安定する持ち方はどれかを問いかけてみてください。その答えの中にこそ、あなたにとっての真の資産形成のヒントが隠されているはずです。
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